再就職手当っていくらもらえるの?
再就職手当の金額ってどうやって計算している?
再就職手当を満額もらいたい!
本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。
再就職手当をもらう予定をしている方の中には、いくらもらえるのか気になる方も多いでしょう。
結論、再就職手当の金額は基本手当日額や失業保険の残日数などによって異なるのが特徴で、平均すると約39万円です。
今回は、再就職手当でもらえる金額の計算方法、満額もらう方法などを解説します。
最後まで読めば、再就職手当でもらえる金額に関する疑問を解消できるでしょう。
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再就職手当の平均金額とは
令和元年度の厚生労働省の発表によると、再就職手当でもらえる金額の平均は約39.1万円であることが判明しています。
出典:厚生労働省
再就職手当の金額は退職時の年齢や賃金日額などによって決まることから、いくらもらえるのかは人によって異なります。
平均すると約39万円もらえることから、生活費の一部にしたり今後のために貯金したりとさまざまな使い方ができるでしょう。
再就職手当とは国から支給される就職祝い金で、離職者がなるべく早く再就職することを促進することが目的の制度です。
離職してから再就職するまでの期間が短ければ、その分多くの金額をもらえます。
失業保険を満額もらいたいと考える方もいるかも知れませんが、早期に再就職して再就職手当と会社からの収入を得る方が結果的にプラスとなる可能性が高いです。
再就職手当の金額の計算方法
再就職手当の金額は自分で計算することが可能です。
以下の計算方法で求められます。
- 基本手当日額を調べる
- 所定給付日数の支給残日数を調べる
- 給付率を計算する
ここから具体的に解説します。
・基本手当日額を調べる
再就職手当の金額を求めるには、基本手当日額がいくらになるのかを調べましょう。
基本手当日額とは、離職する直前の6ヶ月間の給料を180で割って算出した1日分の給料のことで、ボーナスなどの臨時でもらった給料は除くのがポイントです。
60歳以下の方の場合、基本手当日額は50%から80%内となり、60歳から64歳の方の場合は約45%から80%となります。
基本手当日額には以下の通り上限となる数値があり、毎年8月に更新されるのが特徴です。
- 離職時の年齢が60歳未満の方:6,290円
- 離職時の年齢が60歳以上64歳以下の方:5,085円
仮に、60歳未満で失業保険において6,500円もらえている方の場合、再就職手当でもらえる金額の上限は6,290円となる点はポイントです。
基本手当日額に関しては、雇用保険説明会でもらえる「雇用保険受給資格者証」に記載されていますが、上限値が設定されていることから、再就職手当をもらうときに記載通りの金
額をもらえないケースもあります。
・所定給付日数の支給残日数を調べる
再就職手当でもらえる金額を求めるには、所定給付日数の支給残日数を確認しましょう。
所定給付日数とは雇用保険受給資格者証に書かれてあり、失業保険を何日間もらえるのかを表します。
雇用保険の加入状況や年齢、離職した理由などによって以下の通り90日から330日までの期間が割り振られます。
【自己都合退職の場合】
被保険者期間 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
---|---|---|---|---|---|
全年齢 | なし | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
【会社都合の場合】
年齢 | 被保険者1年未満 | 被保険者1年以上5年未満 | 被保険者5年以上10年未満 | 被保険者10年以上20年未満 | 被保険者20年以上 |
---|---|---|---|---|---|
29歳以下 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | 該当なし |
30歳から34歳 | なし | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35歳から44歳 | なし | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45歳から59歳 | なし | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳から64歳 | なし | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
仮に、所定給付日数90日で、待機期間満了後から30日後が再就職先に出勤する前日となる方がいる場合、支給残日数は60日と求められます。
ハローワークで失業の認定を受けると支給残日数が記載されてあるものの、再就職手当を計算するときは、再就職する前日までの期間が対象となる点は理解しておきましょう。
給付率を計算する
再就職手当でもらえる金額を計算するには、給付率を計算しましょう。
支給残日数とは失業保険をもらえる残りの期間のことで、以下の通り支給残日数が多ければ給付率も高くなるのが特徴です。
- 支給残日数が3分の1以上ある:給付率60%
- 支給残日数が3分の2以上ある:給付率70%
もし支給残日数が3分の1未満になると、再就職手当をもらえなくなります。
仮に、所定給付日数90日・60歳未満・基本手当日額5,000円で、失業保険をもらい始めてからから再就職する前日までの期間が30日の方の場合は、支給残日数が60(3分の2以上)となり、給付率70%です。
前述の2つの項目を加えると、以下の通り再就職手当を求められます。
基本手当日額(5,000円)×支給残日数(60)×給付率(70)=210,000(円)
再就職日がもしあと1日遅れていた場合は支給残日数が3分の1となることから、支給率は60%となり、再就職手当の金額は18万円です。
再就職するタイミングによって、もらえる金額が大きく異なるケースもあることを理解しておくとよいでしょう。
再就職手当を満額もらう方法
再就職手当を満額もらうには、以下の3点を押さえておくのがポイントです。
- 待機期間後に就職する
- 申し込む前に採用の内定をもらわない
- 自己都合退職した方は給付制限期間中に就職する
ここから具体的に解説します。
待機期間後に就職する
再就職手当を満額もらうには、待機期間後に再就職するのがポイントです。
待機期間とは、失業保険の申込み・受給決定から7日間のことです。
待機期間に入社すると再就職手当を満額もらえなくなりますが、内定をもらうことはよいとされている点は押さえておくとよいでしょう。
申込む前に採用の内定をもらわない
再就職手当を満額もらうには、ハローワークで失業保険の申込みをする前に内定をもらわないことがポイントです。
ハローワークで失業保険の申込みをしない方や、採用の内定をもらってから失業保険の申込などをする方は、再就職手当の受給対象外となります。
自己都合退職した方は給付制限期間中に就職する
再就職手当を満額もらうには、給付制限期間中に再就職しましょう。
前述の通り、再就職手当を満額もらうには支給残日数3分の2以上あることが条件で、給付制限期間中に就職すれば確実にもらえるためです。
給付制限期間とは、自己都合によって退職した方が対象で、7日間の待機期間を経て2ヶ月の失業保険をもらえない期間のことです。
再就職手当がもらえるまでの期間とは
再就職手当がもらえるまでの期間は、ハローワークに申請してから1ヶ月から2ヶ月程度が目安です。
ハローワークに再就職手当の申請をするときは、再就職手当申請書や雇用保険受給資格者証などを提出しなくてはいけません。
担当の方に提出して申請が通ると、約1ヶ月後くらいに職場へ在籍確認の連絡があります。
在籍確認が取れると、ハローワークから再就職手当支給決定通知書が届き、数日後には口座に一括で入金されます。
再就職手当の申請は、原則として入社してから1ヶ月となっていることから、忘れずに申請することがポイントです。
ただし、もし1ヶ月以内に手続きを終えられなかった場合でも、2年以内であれば申請できることから、諦めずに手続きを進めていきましょう。
まとめ
ここまで、再就職手当でいくらもらえるのかや金額の計算方法などを解説してきました。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 再就職手当の平均金額は約39.1万円で、具体的な金額は人によって異なる
- 再就職手当の金額を求めるには、基本手当日額と支給残日数、給付率から計算できる
- 再就職手当を満額もらうには、待機期間後に就職したり受給決定前に内定をもらわなかったりすることである
- 再就職手当がもらえるまでの期間は、ハローワークで申込みをしてから約1ヶ月から2ヶ月が目安である
再就職手当の金額は人によって異なることから、具体的な金額は自分で計算するのも一つの方法です。
満額もらう方法やいつ振り込まれるのかなどを理解しておけば、安心して再就職手当をもらえるでしょう。
本記事を参考に、再就職手当の金額に関する疑問を解決していただければ幸いです。