内定から数ヶ月先の入社で失業保険をもらえる期間は?ポイント解説!

笑顔のビジネスパーソン

内定から数ヶ月先の入社で、失業保険はいつまでもらえるの?

失業保険の申請前に内定をもらっている場合、給付金をもらえるのか知りたい!

失業保険を申請するタイミングがわからない…

本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。

失業保険の申請を考えている方の中には、すでに内定をもらっている方もいるでしょう。

結論、内定から数カ月先に入社する場合、入社日前日まで失業保険をもらえます。

今回は、内定から数カ月先の入社で失業保険をもらえる期間や方法などを解説します。

最後まで読めば、失業保険の受給期間や条件などが理解可能です。

内定から数カ月先の入社で失業保険をもらえるのは入社日前日まで

給付金の封筒に入っている10万円分の1万円札と電卓

内定から数ヶ月先の入社となっている方の場合、失業保険は入社日前日までもらえます。

内定した時点においては、職に就いていないためです。

退職前の方の場合、一般的に内定から入社までの期間は1ヶ月から3ヶ月程度です。

引き継ぎや有給の消化など、退職前にやるべきことを押さえたうえで、入社日を相談することがポイントとなります。

失業保険の申請より早く内定をもらわないこと

失業保険を申請する前に内定をもらっている方の場合、失業保険をもらえません。

失業保険とは、求職活動に集中し、一日でも早く退職した方が再就職できるようサポートすることが目的のためです。

失業保険をもらうには、退職前や申請前に内定をもらわないように注意が必要です。

失業保険の受給条件に関して詳しくは、以下の記事を参考にするとよいでしょう。

1万円札を持ち、笑顔でOKサインをする女性 ハローワークでもらえる給付金とは?条件や金額・流れを徹底解説!

失業保険の申請から待機期間後に内定を得るのがポイント

ファイティングポーズをとるビジネスパーソン

待機期間を経たあとに内定を得ることが、失業保険をもらうためのポイントの一つです。

待機期間とは、退職理由に関係なく、失業保険の申請をしたあとに設けられる7日間のことです。

土日祝日に関係なく、失業保険の申請した日から働いていない7日間が待機期間となります。

待機期間においては、事務手続きや本当に失業状態にあるのかなどを、ハローワークがチェックします。

待機期間中に内定を得た場合、失業保険をもらえなくなる点に注意が必要です。

待機期間中のアルバイトに関して、契約期間や労働時間などによっては、再就職したと捉えられるケースがあることを知っておくとよいでしょう。

不明な点がある場合、ハローワークに問い合わせるのが望ましいです。

給付制限期間中に内定が決まると失業保険をもらえない

腕を組むビジネスパーソン

自己都合で退職した方の場合、給付制限期間中に内定をもらうと失業保険をもらえません

給付制限期間とは、失業保険の申し込みから7日間の待機期間後に設けられている期間のことで、2ヶ月間あります。

以下の条件を満たす場合、給付制限期間は3ヶ月となります。

  • 自己の責めに帰すべき重大な理由で退職した方
  • 最近の5年間で2回以上、自己都合により退職した方

1週間の労働時間が20時間未満、31日未満のアルバイトに関しては、給付制限期間中でも問題になりません。

再就職手当をもらえる可能性がある

自己都合で退職した場合、条件を満たすと再就職手当をもらえます

再就職手当とは、失業保険をもらっている方を対象としており、一日でも早い再就職を促すための制度です。

給付日数が3分の1以上残っている状態で再就職すると、以下のとおり失業保険の6割か7割の金額を一括で振り込んでもらえます。

  • 給付日数3分の2以上:7割
  • 給付日数3分の1以上:6割

失業保険の金額と比べると、再就職手当の方が少なく、デメリットに感じる方もいるでしょう。

失業保険をもらい続けるには、4週に一度のペースで認定を受ける必要があり、一括で振り込んでもらえません。

再就職手当の場合、一括で入金してもらえることに加え、毎月得られる収入が発生します。

安定した生活を送れるようになることから、早く職に就くことで再就職手当をもらう方が賢明です。

再就職手当に関して詳しくは、以下の記事が参考にするとよいでしょう。

スマートフォンを操作する女性 再就職手当のデメリット・メリットとは?条件や申請の流れを解説!

内定報告しないで失業保険をもらうとやばい

×印を掲げるビジネスパーソン

失業保険の受給中に内定をもらったにもかかわらず、ハローワークに報告しない場合は失業保険の不正受給となります。

以下のとおり、さまざまなルートを通してハローワークに知られるのが特徴です。

  • 事業所や家庭訪問などの調査
  • 第三者からの通報
  • 失業認定での虚偽申告
  • コンピューター
  • 関係する官庁との連絡など

失業保険を全額もらいたいからといって、嘘の申請をしたり隠したりすることは辞めましょう。

不正受給がばれると罰則を受ける

失業保険の不正受給が判明した場合、以下のとおり罰則を受ける可能性があります。

  • 給付金の支給がなくなる
  • 全額すぐに返還しなくてはいけなくなる
  • 最大で2倍の金額の返還を要求される
  • 給付金を返還しない場合、財産差し押さえなどの処分を受ける
  • 特に悪質な場合、告発される

もらった金額に加え、最大で2倍の金額を返還する必要があることから、場合によっては3倍の金額を返還しなくてはいけません。

まとめ

失業保険の受給期間や条件などについて解説してきました。

本記事のまとめは以下のとおりです。

今回のまとめ
  • 入社日前日まで失業保険をもらえる
  • 失業保険の申請前に内定をもらっている場合、失業保険をもらえない
  • 自己都合退職の場合、給付制限期間中に内定をもらうと失業保険をもらえない
  • ハローワークに内定を報告しない場合、罰則を受ける

内定後も入社日までは失業保険をもらえるものの、申請前に内定をもらうと失業保険をもらえません。

求職活動のタイミングなど、失業保険をもらううえで気をつけるポイントは複数あります。

複雑に感じるかも知れませんが、一つずつ条件をチェックしていくとよいでしょう。

本記事を通し、失業保険をもらえる期間や条件などを理解してもらえれば幸いです。