再就職する前に、失業保険を申請しなかったらどうなるの?
失業保険を申請しないメリットとデメリットについて知りたい!
失業保険を受給中にすぐ再就職すると手当がもらえる?
本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。
失業保険を受給している方や受給を検討している方の中には、再就職前に失業保険をもらわないとどうなるのか、気になっている方もいるでしょう。
結論、再就職する前に失業保険を申請しないことには、メリットとデメリットの両方があります。
今回は、再就職する前に失業保険を申請しないことのメリットとデメリットを解説します。
最後まで読めば、再就職する前に失業保険を申請すべきか判断しやすくなるでしょう。
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再就職する前に失業保険を申請しないメリット
再就職する前に失業保険を申請しないことで、以下のメリットを得られます。
- 雇用保険の加入期間が加算される
- 失業保険の金額が増える
- 求職活動のモチベーションがあがる
- 縛られずに求職活動できる
ここから詳しく見ていきましょう。
雇用保険の加入期間が加算される
再就職する前に失業保険を申請しないと、再就職先での雇用保険の加入期間を加算してもらえます。
退職したあとで2年以内に再就職した場合、雇用保険の加入期間はリセットされないためです。
退職日までの2年間が雇用保険の対象となっており、条件を満たせば、転職を繰り返した方も失業保険を受給できます。
転職活動が長期化しそうな場合、失業保険をもらっておくのも一つの方法です。
失業保険の金額が増える
再就職する前に失業保険を申請しない場合、失業保険の金額が増えることがメリットです。
前述の通り、失業保険を受給しないと、雇用保険の加入期間を加算してもらえるためです。
雇用保険の被保険者期間の長さに応じて、以下のとおり失業保険をもらえる期間は長くなります。
【自己都合退職の場合】
【会社都合退職の場合】
失業保険の受給期間が長くなると、その分多くのお金をもらえます。
再就職前に失業保険をもらわず、あえて被保険者金を長くするのも一つの方法です。
求職活動の意欲があがる
再就職前に失業保険をもらわないメリットとして、転職活動に対する意欲を高める効果があげられます。
毎月の収入がなくなることで、焦りをきっかけに意欲的な転職行動ができるケースもあるためです。
失業保険をもらうと生活費の心配をする必要がなくなり、転職活動のモチベーションが下がる方もいるでしょう。
自分の性格によっては、失業保険をもらわない選択をするのは有効です。
縛られずに求職活動できる
再就職前に失業保険をもらわないメリットの一つは、縛られずに転職活動を継続できることです。
失業保険をもらうには、2度の求職活動と書類作成したうえで、失業認定日にハローワークで失業認定を受ける必要があるためです。
4週に1度のペースで、ハローワークへ移動したり書類作成したりする時間や労力が発生します。
効率的に転職を実現させたいと考えている方にとって、ハローワークでの手続きが負担に感じるケースもあるでしょう。
自由に転職活動をしたい方の場合、失業保険をもらわないことはメリットとなります。
再就職する前に失業保険を申請するデメリット
再就職する前に失業保険を申請する場合、以下のデメリットがあります。
- 退職理由によっては受給までに時間が必要になる
- 雇用保険の加入期間がリセットされる
- 転職活動で不利になる
ここから具体的に解説します。
退職理由によっては受給までに時間が必要になる
再就職する前に失業保険を申請する場合、自己都合退職した方は時間がかかることに注意しましょう。
7日間の待機期間後に、さらに2ヶ月間の給付制限期間が設けられているためです。
会社都合退職した方と比較すると、2ヶ月程多く時間がかかるのが特徴です。
ハローワークの手続きも含めると、入金されるまでには約3ヶ月かかります。
十分な貯金がない方の場合、生活費に困るケースも発生するかも知れません。
自己都合で退職した場合、失業保険をもらえるまでには時間がかかる点を知っておくのがポイントです。
雇用保険の加入期間がリセットされる
再就職する前に失業保険を申請すると、雇用保険の加入期間がリセットされます。
前述の表のとおり、加入期間が長くなるほど、失業保険はより多くの金額をもらえるのが特徴です。
例えば、20年以上被保険者であった方の場合、失業保険を150日間から330日間もらえます。
一方で、被保険者金が19年の場合、失業保険の受給期間は120日から270日です。
タイミングによっては、雇用保険の被保険者期間が1年変わると、もらえる金額が10万円以上変わるケースもあります。
失業保険をもらう前には、雇用保険の加入期間をチェックしておくのがポイントです。
転職活動で不利になる
再就職する前に失業保険を申請すると、転職活動において不利になる可能性が高いです。
会社で働いていない期間は「空白期間」といわれており、以下のとおり採用担当者に悪い印象を持たれるケースもあるためです。
- 働く気持ちが低いのではないか
- 勘が鈍り、スムーズに仕事を再開できないのではないか
- 採用してもらえなかった特別な理由があるのではないか
空白期間の過ごし方を伝える場合、主体的に行動していたことを強調するのがポイントです。
失業保険の申請後にすぐ再就職が決まるともらえる再就職手当とは
失業保険の申請後にすぐ再就職した場合、以下の通り再就職手当をもらえます。
- 再就職手当の特徴
- 再就職手当の申請期限
再就職手当について、ここから詳しく解説します。
特徴
失業保険の申請後、すぐに再就職を決めると再就職手当をもらえる可能性があります。
再就職手当とは、失業保険の受給者が早期に再就職したときにもらえるお金のことです。
失業保険を全額もらうことを目的に、求職活動を遅らせる方が発生するのを抑制する目的で制定されました。
失業保険としてもらえる金額の60%か70%を一括で振り込んでもらえるのが特徴です。
失業保険の受給中に早期再就職に成功すると、毎月の給料と一時金の両方を得られるのがメリットです。
生活を安定させられるようになり、気持ちの面でも余裕が生まれるでしょう。
申請期限
再就職手当をもらうには、原則として再就職日の翌日から1ヶ月以内の申請が必要です。
期限内に間に合わない場合、時効として2年以内の申請が条件となっています。
再就職手当をもらうには、自分で申請手続きを進める必要があります。
せっかく受給資格を得た場合でも、期限内に申請しないと再就職手当をもらえないことに注意が必要です。
ハローワークの公式サイトより、申請書類をダウンロードできます。
ハローワークに来庁する時間が取れない場合、郵送で書類を送るとよいでしょう。
まとめ
再就職する前に失業保険を申請しなかった場合、どうなるのかについて解説してきました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- 雇用保険の加入期間が加算されたり、失業保険の金額が上がったりすることなどが、再就職する前に失業保険を申請するメリットである
- 雇用保険の加入期間がリセットされたり、転職活動で不利になったりすることなどが、再就職前に失業保険を申請するデメリットである
- 失業保険の申請後にすぐ再就職できた場合、再就職手当をもらえる
再就職前に失業保険を申請することには、メリットとデメリットの両方があります。
再就職前に失業保険を申請するとよいのかは一概にいい切れず、本人の置かれている状況や考え方などによります。
メリットとデメリットの両方を把握したうえで、失業保険をもらうべきか慎重に判断するとよいでしょう。
本記事を通して、再就職前に失業保険をもらうべきか判断してもらえれば幸いです。