
ハローワークからもらえる職業訓練受講給付金って何?

職業訓練受講給付金をもらうためにはどんな条件がある?
具体的な手続きの流れについて知りたい!
本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。
ハローワークで職業訓練を受けたいと考えている方の中には、給付金についてよくわからないと感じているケースもあるでしょう。
結論、ハローワークの職業訓練受講給付金とは、職業訓練を受講する方を対象に、条件を満たせば毎月10万年もらえる制度のことです。
今回は職業訓練受講給付金の特徴や条件、金額などを解説します。
最後まで読めば、職業訓練受講給付金に関する疑問点を解消できるでしょう。

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ハローワークの職業訓練受講給付金の特徴

職業訓練受講給付金とは、職業訓練を受けるときに費用をサポートしてもらえる制度のことです。
職業訓練を受講しているときの経済的な負担を軽減することで、安心して受講できる効果が期待できます。
職業訓練とは、希望する仕事に就くうえで必要なスキルや知識を習得するための制度で、ハロートレーニングともいわれています。
民間の企業でスキルや知識を習得する場合と比較すると、費用の面で特にメリットがあるでしょう。
地域や期間などにより、職業訓練のコース内容は変わるのが特徴で、ハローワークインターネットサービスから検索可能です。
ITや医療事務、介護福祉など、職業訓練で選べるコースは多岐に渡り、さまざまな分野の基礎知識やスキルなどを習得できます。
ハローワークの職業訓練受講給付金をもらう条件

職業訓練受講給付金をもらうには、具体的に以下の条件を満たすことがポイントです。
- ハローワークで求職登録していること
- 職業訓練をする必要があるとハローワークで認められていること
- 働く意志や能力があること
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
条件を満たす方は特定求職者として扱われ、職業訓練受講給付金をもらう資格を得ます。
以下の条件に該当する方の場合、特定求職者として扱ってもらえない点は注意しましょう。
- 週に20時間以上働いている方
- 短時間や短期間の就労を希望する方
- 老齢年金をもらっている方
後述する通り、特定求職者の方が条件を満たすことで職業訓練受講給付金をもらえます。
ハローワークの職業訓練受講給付金の受給金額

職業訓練受講給付金としてもらえる金額は、具体的に以下の表の通りです。
給付金の種類 | 具体的な内容 |
---|---|
職業訓練受講手当 | ・毎月10万円もらえる ・職業訓練を受講している期間に限られる |
通所手当 | ・訓練機関に通うための交通費として、毎月4万2、500円までもらえる ・本人収入12万円以下、世帯収入が34万円以下で所定の条件を満たす場合は、受講手当をもらえないものの、通所手当をもらえる |
寄宿手当 | ・毎月1万700円もらえる ・訓練機関に通うために同居する家族と離れ、仮住まいする場合にもらえる |
ハローワークの職業訓練受講給付金の手続き

職業訓練受講給付金を申請するときの手続きの流れは、具体的に以下の通りです。
まずは、ハローワークに求職者登録をしたうえで、職業訓練制度に関する説明を聞きましょう。
給付金に関して疑問点がある場合、担当の方に詳しく聞けます。
担当の方と話す中で、職業訓練を受講する必要があると判断されると、受講申込書などをもらえます。
受講可能となっているコースの中から、希望するものを選びましょう。
続いて、ハローワークの窓口において、職業訓練の受講申込をしましょう。
受講申込をするときに、事前審査の申請もする流れとなり、本人確認書類などの書類が必要です。
後日に事前審査を申請する場合、指定された日時までにハローワークで手続きをする必要があります。
職業訓練を受ける機関へ行き、面接や筆記試験などの選考試験を受けましょう。
合格通知が郵送されてきた場合、ハローワークで給付金の申請に必要な書類を発行してもらえます。
職業訓練が始まったあと、原則として月に1度はハローワークへ行き、職業相談を受ける必要があります。
職業相談が終わったあとで、給付金の申請をする流れです。
給付金が振り込まれるタイミングとは
ハローワークで給付金の申請をすると、目安として1週間程度で指定した銀行口座にお金を振り込んでもらえます。
4月から5月にかけての期間や、年末年始などはハローワークが混雑しやすく、手続きに時間がかかりやすい点を理解しておくとよいでしょう。
ハローワークの職業訓練受講給付金の申請書類

職業訓練受講給付金を申請するときは、タイミングに応じて以下の書類が必要です。
- 事前審査で用意する書類
- 支給審査で用意する書類
ここから具体的に解説します。
事前審査で用意する書類
職業訓練受講給付金の事前審査において、必要な書類は以下の表の通りです。
事前審査で必要な書類 | 具体的な内容 |
---|---|
本人確認書類 | 【以下のいずれか1点】 ・運転免許証 ・住民基本台帳カード(顔写真、氏名、住所、生年月日が記載ありのもの) ・特別永住者証明書 ・官公庁発行の書類(顔写真、氏名、住所、生年月日記載ありのもの) ・パスポート ・在留カード 【以下のいずれか2点】 ・健康保険証 ・国民年金手帳 ・母子健康手帳 ・羅災証明書 ・顔写真なしの住民基本台帳カード ・住所記載の公共料金の領収書 |
ハローワークからもらった書類 | ・受講申込書 ・受講申込、事前審査書類 ・職業訓練受講給付金要件申告書 ・職業訓練受講給付金通所届 |
添付書類 | ・直近3ヶ月以内に交付された住民票謄本のコピーor住民票記載事項証明書 ・収入証明書類(事前審査申請日の前月) ・本人、配偶者などの収入証明書類(事前審査申請日の前年) ・残高50万円以上の預貯金通帳or残高証明 ・振込先通帳 ・ハローワークから求められた書類 |
支給申請で用意する書類
支給申請で必要になる書類は、具体的に以下の表の通りです。
支給申請の必要書類 | 具体的な内容 |
---|---|
職業訓練受講給付金支給申請書 | 職業訓練を受ける機関で証明されたもの |
就職支援計画書 | 職業訓練を受けるときに必要な計画表で、ハローワークから発行される |
給付金支給状況 | 事前に交付された方のみ必要 |
寄宿開始または終了の証明書類 | 寄宿手当を希望する方のみ必要 |
ハローワークの職業訓練受講給付金の注意点

ハローワークで職業訓練受講給付金を申請するときは、以下の点に注意が必要です。
- 条件を満たさないともらえない
- 審査に通らない可能性がある
ここから具体的に解説します。
条件を満たさないともらえない
職業訓練受講給付金は誰でももらえるものではなく、以下の条件を満たす必要があります。
給付金をもらう条件 | 具体的な内容 |
---|---|
本人の毎月の収入が8万円以下であること | 税引き前の給与や年金などの収入を指す |
世帯全体の収入が毎月30万円以下であること | ・生計を共にする配偶者や子供、父母を含む ・事前審査では、前年の収入が300万円以下であることをチェックされる |
世帯全体の金融資産が300万円以下であること | 生計を共にする配偶者や子供、父母を含む |
今住んでいる場所の他に、土地や建物を持っていないこと | 住んでいる場所以外に、土地や建物を保有している場合は給付金をもらえない |
全ての訓練日に出席すること | やむを得ない事情によって遅刻や早退などをした場合、2分の1以上を受講していると、2分の1出席したと認められる |
世帯の中で同時期に給付金をもらい、訓練を受けている方がいないこと | 生計を共にする配偶者や親と同じタイミングでは、給付金がもらえない |
過去3年以内に、不正による特定の給付金をもらっていないこと | 特定の給付金とは、各自治体や企業などに申請することでもらえるお金を指す |
過去6年以内に、職業訓練受講給付金をもらっていないこと | 連続受講している方は対象外となる |
審査に通らない可能性がある
職業訓練受講給付金の条件を全て満たしている場合でも、以下の通り2つの審査に通らないとお金をもらえません。
- 事前審査:原則として、給付金の支給が決定する前に1度のみある
- 支給審査:毎月ある
インターネットの口コミを見ると「審査が厳しい」という声も見受けられ、審査には通りにくいと考えておくのが望ましいです。
まとめ
ハローワークの職業訓練受講給付金の条件や特徴、金額などを解説してきました。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 職業訓練受講給付金とは、職業訓練を受講するときの費用をサポートしてもらえる制度である
- 職業訓練受講給付金をもらうには、特定求職者として条件を満たす必要がある
- 職業訓練受講給付金には3つの種類があり、それぞれもらえる条件や金額は異なる
- 職業訓練受講給付金の手続きはハローワークで進める
- 職業訓練受講給付金では、事前審査と支給審査で書類を用意する必要がある
- 職業訓練受講給付金を申請する場合、条件を満たす必要がある点と、審査に通らない可能性がある点に注意が必要である
職業訓練中の生活費をサポートしてもらえるのが職業訓練受講給付金で、職業訓練を受講する方にとってメリットがある制度です。
給付金をもらいたいと考えている方は、ハローワークで手続きをするのがポイントとなります。
もし不明な点がある場合、ハローワークの担当職員の方に聞くとよいでしょう。
本記事を参考に、職業訓練受講給付金に関する概要を理解してもらえれば幸いです。